maha-magna50

バイクの整備手帳など趣味のブログ

ネモフィラ

汲み上げた水も体温を越えるほど熱を帯びる晩夏


墓石の前にどすんと座り、親父にひとつタバコを手向けて


自分もひとつ咥えながら出てきた言葉をぽつぽつ溢してゆく


ひとしきり話終える頃には、一本吸い終える


磨かれた墓石に自身の姿が


より幼く


しょんぼり映るのを笑う



親父はネモフィラが好きだった


7月20日に、春の花を供える事は難しい





ネモフィラとカスミ草のプリザーブドフラワーを贈る


墓前には持っていけない、お盆に贈るよ


ただ歳ばかりとってしまったでな



背中に張り付いたトンビが、落とした肩とうなだれ丸まった背をグッと寄せる


整備もバイクの乗り方も下手くそだけど


工具を握ると親父を感じる。


三年経ったなぁ





タバコ、旨かったかい?